採用がうまくいかない3つの落とし穴【求職者の心理からヒモ解く】
採用担当になると、以下の悩みにぶちあたることがあります。
・「面接を経て内定を出したのに、辞退されてしまった…。」
・「求人広告を出してはいるが、思うように求職者が増えない。」
・「会社が求める人材が集まらない。」
こういった悩みの解決方法をお伝えします。
採用がうまくいかない3つの落とし穴
① 自社の良い所ばかりを求職者に伝えている
② 求職者は必ず他社との比較をしている
③ 評判を元に、求職者は検討をして申し込む
僕はデイサービス2店舗の立ち上げと介護事業の管理職を5年経験しました。
現在、デイサービス事業統括を務め、実際に採用活動をした経験からお伝えいたします。
①自社の良い所ばかりを求職者に伝えている
面接や会社の見学案内をする際、ついつい「自社の良い所」しか伝えていませんか?
『自社の良い所と悪い所を両方伝える』
これで会社の信頼性が高まります。
心理学には『両面提示』『片面提示』という言葉があります。
両面提示:良い所、悪い所を両方とも相手に伝える
片面提示:悪い所には触れず、良い所ばかりを相手に伝える
心理学の実験で、この2つをアピール法を使用し、話を聞く側が相手の言葉を信頼したか
調べた所、『両面提示』の方が信頼性が高かったという結果となりました。
✔︎ 具体例をあげると
デイサービスの施設案内をしていて、相手に自社サービスを伝える時は、
「自立支援プログラムを取り入れ、利用者様が元気になる姿を直で感じれます。」
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「ただ重度者へのプログラムは少なく、受け入れができないという課題があります。」
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「この課題に対しては、弊社の訪問サービスと連携することで対策を練っています。」
というような感じです。
僕は以前、「良い所」ばかりを伝えていたことがありました。
その際、求人にきた方が「私じゃ荷が重いです…働ける自信がありません。」と言われ
辞退された過去があります。
初めからあなたの会社のファンである場合以外は良い所と悪い所、両方を伝えましょう。
✔︎ 重要ポイント
人は最後の聞いた言葉の方が記憶に残るので
『良い所➡︎悪い所➡︎良い所』
の順番でサンドイッチにして情報を伝えてみましょう。
②求職者は必ず他社との比較をしている
求人サイトを開けば、似た条件の会社がズラリと表示される。
『自社の強みを言語化しておく』
他社の情報に埋もれない努力が必要です。
人の購買心理プロセスを示す『AISCEAS(アイセアス)』という言葉があります。
それぞれ
Attention(注意)➡︎Interest(興味・関心)➡︎Search(検索)
➡︎Comparison(比較)➡︎Examination(検討)➡︎Action(行動)➡︎Share(共有)
の頭文字をとっています。
『求人申し込み』という『行動』に行き着くには、
『比較』の壁を超えなければなりません。
✔︎ 具体例をあげると
実際に、広告求人を出している条件をGoogleで検索してみます。
他社情報が出てくるので、自社情報との差は何かを『比較』してみます。
自社の魅力が伝わる内容でないと、特に中小企業は大手企業に負けてしまいます。
ただし、失業や急な転居ですぐに職を探している人は『比較』の作業は減ります。
✔︎ 重要ポイント
「あなたの会社しか知らない!」ということは、情報社会の現代ではあり得ません。
『自社の強みを言語化しておきましょう』
③評判を元に、求職者は検討をして申し込む
・介護施設の利用者様
・介護施設で働くスタッフ
評判は簡単に広がります。
求人申し込みという『行動』に至る前に、必ずあるのが『検討』です。
✔︎ 具体例をあげると
利用者様の声は担当ケアマネジャーに伝わる。
介護サービスを併用している方であれば、他事業者へ評判が伝わる。
従業員満足度が低ければ、スタッフの声はSNSや口コミで広がります。
もちろん、良い情報も拡散される可能性はあります。
✔︎ 重要ポイント
採用がうまくいくためには、大前提として
『利用者様とスタッフの満足度を上げる』
これが大切です。
そもそも、サービスも悪く、従業員も大切にしないような会社であれば
採用を強化しても、成功はしないでしょう。
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